概要


小田原ガレージブリューイングは、5月に迎える3周年に合わせて、自家醸造の新作「小田原SAISON」を紹介した。ABVは7%。サブタイトルは「甘夏farm house ale」で、地元の農作物を軸にした一杯として仕上げている。

ビールの特徴


今回の仕込みでは、数年ぶりの大雪で落ちてしまった小田原産の甘夏を中心に、八朔の果皮と少量のレモンの皮を使用。果皮と果汁の両方を生かし、柑橘感に厚みを持たせている。投稿では、生産者や常連客が果実の手搾りや皮むきまで手をかけた原料を使ったことも触れられており、土地の顔が見えるビールづくりが印象的だ。

味わいの方向性は、ドライですっきりしていながら、爽やかさの中にしっかりした飲みごたえを持たせたもの。酵母も柑橘感に合わせて以前使っていたものへ戻したとされ、複雑さと軽快さのバランスを狙った設計になっている。グラスを空けるころには、香りの層とアルコール感がじわりと残るタイプと読める。

店の個性


小田原ガレージブリューイングは、小田原の特産物や風土に合うビールを造ることを掲げる小さなブルワリー。小田原駅から歩いて行ける立地で、街に根ざした集いの場としての役割も担っている。今回の「小田原SAISON」は、その姿勢をわかりやすく示す一本で、地元素材と手仕事を前面に出した同店らしいリリースといえる。

小田原で、土地の柑橘をまとったセゾンを飲みたい人には、チェックしておきたい内容だ。