地域の節目に合わせた限定醸造


埼玉県東松山市のコエドブルワリーは、川越八幡宮の創建1000年記念プロジェクトに合わせたコラボレーションビール「COEDO アニバーサリーエールプロジェクト 川越八幡宮 祝 創建千年エール」を発表した。発売日は2026年3月27日で、川越ブランドとして知られる「河越茶」の和紅茶を使用したセゾンスタイルの限定醸造となる。

ビールの特徴


原材料は麦芽、紅茶(川越産)、ホップ。商品説明では、和紅茶特有の豊かな甘みと芳醇な香りを持ち、赤みがかった柔らかなあめ色の一杯として紹介されている。セゾンらしい軽やかさに、茶葉由来のニュアンスを重ねた設計で、食中にも合わせやすそうだ。

コラボの背景


川越八幡宮は、川越駅から徒歩圏にある由緒ある神社で、長元3年(1030年)に創建されたと伝わる。記事では、歴代の川越城主からも厚く崇敬され、市内で唯一「川越(河越)」の地名を有する神社として紹介されている。コエドブルワリーはこの節目を、単なる記念商品ではなく、地域の歴史や文化を伝える機会として位置づけている。

河越茶との接点


ビールに使われた河越茶は、鎌倉時代の文献にも名が見える銘茶で、現在の狭山茶の起源の一つともされる。生産を担う小野文製茶は、川越・下赤坂で100年以上にわたり栽培から加工・販売まで一貫して行ってきた茶農家で、河越紅茶などの取り組みでも知られる。地元の素材を地元のブルワリーがビールに仕立てることで、土地の記憶が一杯の中に立ち上がる構成になっている。

地域の神社、茶、そしてクラフトビール。コエドブルワリーらしい視点で、川越の歴史を飲み物として再解釈した限定企画として注目したい。