ごごしまビアファームが、新商品「Full Moon Saison w/ SeaSalt(興居島産)」を発表した。6缶セットは4月11日より順次発送される。

このビールの核になっているのは、満月の日の満潮の朝に興居島の海から汲み上げた海水だ。醸造所で塩に仕立て、そのミネラル感をセゾンに重ねた。味わいは軽やかでドライ。やさしいモルトの旨味に、軽いドライホップの香りが寄り添い、塩由来の輪郭が余韻を引き締める。アルコール度数は約4.0%、IBUは約20。350ml缶と15Lケグで展開する。

醸造所は、2022年12月に開業した愛媛県松山市・興居島のマイクロブルワリー。2022年1月に家族で移住し、築150年の古民家をリノベーションして立ち上げた。島の柑橘や地域資源を生かしながら、食事に寄り添う飲み飽きないビールづくりを続けている。

今回の新作も、その方向性がよく表れている。派手なフレーバーを前面に出すのではなく、島の海と塩、セゾン酵母の素直さで組み立てた一杯だ。魚介のカルパッチョや塩焼き、ハーブを使った鶏料理、シンプルな野菜料理との相性も想像しやすい。週末にタップルームで楽しむなら、軽めの前菜から合わせていくと、塩の輪郭とホップの香りがよりはっきり感じられそうだ。

興居島の風土をそのまま飲み物に落とし込む、同ブルワリーらしい新商品といえる。