パドルブリューは、徳島県美馬市を拠点に「自然をもっと楽しくする」クラフトビールづくりを掲げてきたブルワリーだ。公式サイトでは、新しい拠点を「パドルブリュー剣山醸造所」として案内しており、剣山の登山口にある高地の環境や、霊峰の地下で磨かれた湧水を活かしたビールづくりを目指している。

今回のInstagram投稿では、その新しい醸造所での製造が始まったこと、そしてすでに3バッチを仕込んだことが伝えられた。移転や立ち上げの段階では、設備の調整や仕込みの安定に時間がかかることも多いが、複数バッチの仕込みに入っていることから、実際の生産が順調に動き始めている様子がうかがえる。

同社はこれまでも、穴吹川の水や地元の素材を使いながら、小規模醸造ならではの個性を打ち出してきた。徳島新聞の紹介記事でも、川・森・山をモチーフにしたビールや、杉チップを使った商品など、土地の風景と結びついたラインアップが紹介されている。新醸造所の稼働が進めば、こうした地域性のあるビールづくりが、より安定して展開される可能性がある。

パドルブリューの新しい製造拠点は、単なる増設ではなく、剣山の自然環境そのものを味わいに変えるための次の一歩といえる。今後どのようなビールがこの場所から生まれるのか、仕込みの進行とあわせて注目したい。