上閉伊酒造が、東北のブルワリー連携企画「東北魂ビールプロジェクト」の2026年版として、「遠野麦酒ZUMONA 東北魂 IPL(インディアペールラガー)」をリリースした。Instagram投稿と公式サイトのお知らせによれば、発売開始は2026年3月11日。震災から15年という節目に合わせた一本となる。

今回のテーマは、ホップの存在感を強めつつ、ラガー酵母由来の華やかな香りを活かしたIPL。苦みと香りの輪郭を出しながら、後口はすっきりとまとめた設計で、飲み比べ企画の文脈にも合う仕上がりだ。商品スペックはアルコール分6%、内容量350ml、原材料は麦芽(イギリス製造)とホップ。加えて、10L樽の販売にも対応する。

「東北魂ビールプロジェクト」は2011年11月に始動。震災時に受けた支援への恩返しとして、東北のブルワリーが技術を持ち寄り、品質向上を目指してきた取り組みである。競合関係にある造り手同士が同じテーマで醸し、地域としての醸造力を高めていく姿勢は、この企画の大きな魅力だ。

上閉伊酒造は岩手県遠野市に拠点を置き、日本酒とクラフトビールの両輪で酒造りを続ける蔵。公式情報では、1789年創業の「建屋酒造」を前身に、遠野の風土に根ざした醸造を重ねてきたことが示されている。地元のホップ産地として知られる遠野から、節目の年に送り出される“東北魂”のIPL。背景を知って飲むと、グラスの印象はもう一段深くなるはずだ。