ホップを主役にした限定醸造

和歌山県白浜町の南紀白浜ナギサビールが、限定醸造「Hop Treasure(ホップトレジャー)」を打ち出した。4月16日に販売開始されたこのビールは、醸造担当・飯村一真氏によるオリジナルレシピ第2弾で、同社にとって初のヘイジーペールエールとなる。

公式ページによると、Hop Treasureは「クラッシュ」を主軸に、Citra、Simcoe、Nelson Sauvin CRYO、Ekuanot CRYO、Idaho7 CRYOなどのホップを使用。ホップは6種類を異なるタイミングで投入し、オレンジ、南国の果実、メロンを思わせる香りを引き出している。さらに、オーツ麦と小麦麦芽で霞を持たせ、口当たりはやわらかく、後味はドライに仕上げたという。

スタイルと飲みどころ

スペックはALE、スタイルはヘイジーペールエール、アルコール度数は5.5%。苦味は控えめながら、香りは強めという設計で、ビール好きには「香りを楽しむ一杯」としてわかりやすい個性がある。公式では、ジャークチキンのようなスパイスの効いた料理との相性にも触れており、単体で飲むだけでなく食中酒としても使いやすそうだ。

白浜で続くクラフトビールづくり

ナギサビールは、和歌山県西牟婁郡白浜町に拠点を置くブルワリー。1996年11月に設立され、南紀白浜でビールを製造・販売してきた。定番の「ペールエール」「アメリカンウィート」「IPA」「みかんエール」に加え、限定醸造や季節商品も展開しており、土地の名前を背負うブルワリーとして存在感を築いている。

南紀白浜の観光地らしい開放感と、ホップの表現を前面に出した今回の新作は、同社がどこまでスタイルの幅を広げていくのかを示す一本でもある。定番の飲みやすさとは別に、クラフトビールらしい香りの厚みを求める読者には、気になるリリースになりそうだ。