神戸市中央区のペイントパレットブリューイングが、新作「LAYERED MIRAGES」を打ち出した。公式サイトの商品ページでは、京都のKYOTO NUDE BREWERYとのコラボレーションビールとして紹介されている。

このビールはグレープエールで、モルトはPilsner、ホップはEkuanotとNelson Sauvin。さらに糖類、ブドウ果皮、麹、セージ、ジャスミン茶、タラゴンを加え、ワイン酵母で発酵させている。スペックはIBU 20、ABV 8.5%。缶ビールの賞味期限は2026年8月下旬とされている。

コンセプトは「重なり合う、揺らめき」。神戸という、洋食文化が根づきワインが身近な土地柄を背景に、ナチュールワインのようでありながら、ビールらしさも持つ飲み物を目指したという。ブドウ果汁を使わずに、ブドウ果皮やホップ由来の成分、ワイン酵母、3種のハーブを組み合わせることで、パッションフルーツを思わせるトロピカルな香りと、ドライながら程よいマウスフィールを両立させている。

ブルワリー側の説明によると、このレシピはビールとワインのハイブリッドのような方向性を狙い、香りの鍵となるチオールにも着目した設計だ。グラスに注げば、多層的な香りが立ち上がり、華やかさの中にハーブの輪郭が残る。ペイントパレットブリューイングが掲げる「多彩な情景を描き出す」という表現とも重なる一本で、同ブルワリーの世界観をよく示す新作といえそうだ。

同ブルワリーはサイトで、鮮やかな絵具が混ざり合いながら白いキャンバスに描かれていくイメージを背景に、ビールを“情景”として表現している。今回のコラボレーションも、その思想をビールの設計に落とし込んだものとして楽しめる。