田植え完了の報告


4月23日のInstagram投稿で、ひみつビールは田植えが終わったことを伝えた。投稿タイトルは「田植えが終わりました🌾🌾🌾...」で、季節の農作業がひと区切りついたことを知らせる内容だ。

ひみつビールは、三重県伊勢市に拠点を置くファームハウスブルワリー。農業用の納屋を改装した醸造所を使い、米やハーブ、果物など土地の作物を取り入れながらビールをつくっている。ブルワリーの活動は、仕込みだけで完結するのではなく、畑や田んぼの仕事と地続きになっているのが特徴だ。

農作業がそのままビールの背景になる


同ブルワリーは、自分たちで畑を耕し、作物を育て、その一部を副原料として活用してきた。代表的な考え方としては、農のリズムに合わせて仕込みを進めることが挙げられる。つまり、田植えの完了は単なる農作業の終了ではなく、次の原料づくりや季節のビールに向けた前提条件でもある。

ビール好きの視点で見ると、この投稿の面白さは「何を植えたか」以上に、「その作業がどのように一杯につながるか」にある。ひみつビールのラインナップには、米を使ったシリーズや果実を生かしたビールがあり、土地の生産と醸造の距離が近い。田植え完了の報告は、そうした同社のものづくりを理解するうえで、静かだが重要なサインといえる。

伊勢のブルワリーらしい一枚


伊勢という土地は、海と田畑の両方の気配が近い。ひみつビールは、その環境を背景に、農産物を素材としてだけでなく、ブルワリーの思想そのものに取り込んできた。今回の投稿も、派手な告知ではないが、畑からグラスまでの距離の近さを感じさせる内容だった。

季節が進めば、田んぼの景色はまた変わる。その変化を見守りながら、次の仕込みやリリースを待つのも、ひみつビールを追いかける楽しみのひとつだ。