滋賀県近江八幡市の二兎醸造(TWO RABBITS BREWING COMPANY)が、HOP ZOMBIE TROPICAL FUSIONを公式オンラインショップに掲載した。販売形態は360ml缶の単品と6本セットで、価格はそれぞれ770円、4620円。商品ページでは「アイツが帰ってきた!」と案内し、ホップの個性を前面に出した新作として紹介している。

味わいの軸に据えられているのは、NZ産の「Tropical Fusion」ホップだ。これにCitraとColumbusを重ねることで輪郭を与え、香りは完熟マンゴー、パッションフルーツ、そして弾けるシトラスへとつながる。説明文によれば、ボディは軽やかだが、口当たりはシルキーで柔らかく、飲み進めやすさと満足感の両立を狙った設計になっている。

二兎醸造は、社名の由来に「二兎を追う者は一兎をも得ず」を逆説的に読み替え、一つのことに集中して精進するという意味を込めるブルワリーだ。公式の紹介では、欧州の伝統と、オーストラリア、ニュージーランド、米国のニューワールド醸造の影響を受けていることが示されている。特にホップは豪州とNZ由来のものを多く使い、近江八幡産の小麦や地元焙煎のコーヒーなども取り入れてきた。

その背景を踏まえると、今回のHOP ZOMBIE TROPICAL FUSIONは、二兎醸造らしさが素直に出た一本といえる。南国果実系の香りを主役にしながら、飲み口は重たくしすぎず、ドリンカブルにまとめている点が印象的だ。琵琶湖のそば、八幡堀の近くで醸造を続ける同社が、NZホップの持ち味をどう料理したのか。ホップの香りを楽しみたい飲み手に、まず手に取りやすい新作として注目したい。