代官山のビアパブ「ビビビ。」では、オーナーが実際に取材したブルワリーを紹介する企画を続けている。今回フォーカスされたのは、大阪のマイクロブルワリーBAK。2018年に「DEPAAS DINER & BREW」として創業し、2020年に現在の名称へ変更したブルワリーだ。

BAKという名は「Brewing and Kindling」に由来する。面白いビールで飲み手の感覚を呼び覚ましたい、というコンセプトがそのままブランドの芯になっている。オーナーブルワーの川本祐嗣さんは、広告制作会社の営業マン時代に、居酒屋店主の仕事ぶりに感銘を受けたことが独立のきっかけだったという。人の熱量が、そのまま醸造の個性につながっているブルワリーだ。

ラインアップもBAKらしくユニークだ。たとえば、チョコミントアイス風味の「13(サーティーン)」、ほろ苦い初恋の味をイチゴのフレーバーで表現した「苦苺」など、発想の振れ幅が大きい。奇抜さだけで終わらず、きちんと固定ファンをつかむ味わいに仕上げている点が、このブルワリーの強さでもある。

「ビビビ。」は、国産クラフトビールをつくり手のストーリーとともに楽しめる代官山のビアパブ。アットホームなスタンディングバーとして、ひとりでも入りやすい空気感がある。大阪発の個性派ブルワリーを、東京・代官山で知ってから飲む。そんな楽しみ方ができるのが、この店の魅力だ。