春の到来に合わせた季節限定リリース

京都醸造が新たに投入した「春の気まぐれ 2026」は、同社の季節シリーズ「気まぐれ」の春版。スタイルはIPAで、スペックはABV 6.0% / IBU 40 / ガスボリューム 2.65。公式ストアでは関連商品として1本650円(税込)で案内されている。

味わいの設計は“明るさ”と“飲みやすさ”

設計の軸は、しっかりした飲みごたえを残しつつ、後味を重くしすぎないバランス。モルトはピルスナー、ミュンヘナー、小麦、デキストリンモルトを組み合わせ、やわらかな口当たりを狙っている。ホップはNZ Cascade、Rakau、Nelson Sauvin、Citraを使用。柑橘、白ぶどう、パイナップル、パパイヤを思わせる香りのレイヤーに、樹脂感を伴う余韻を加えた構成だ。

酵母にはロンドンエール系を採用し、淡くヘイジーな見た目とジューシーな香りを補強。結果として、春先の少し冷える日にも対応できるボディ感と、日中に軽快に飲み進められるドリンカビリティを両立させている。

京都醸造というブルワリーの文脈

京都醸造は京都市南区・西九条高畠町に拠点を置くブルワリー。2005年に青森で出会った3人が、国内クラフトビール文化を広げることを目指して2015年春に創業した。ベルギー酵母を活かす醸造で存在感を築き、近年は缶製品や設備投資を進めながら、モダンホップとの組み合わせを強化している。

その流れで見ると、「春の気まぐれ 2026」は京都醸造の持ち味である酵母由来の柔らかさと、現代的なホップ表現を季節仕様に落とし込んだ一本。春の食卓や屋外シーンに合わせるIPAとして、同ブルワリーの現在地が分かるリリースだ。