花札モチーフの新企画が第5弾へ

滋賀県近江八幡市の二兎醸造が、2026年に始動した「花札」をラベルに使う特別プロジェクトの第五弾として、「AUSTRALIAN PILSNER WITH UME」を発売した。毎月、日本の旬の食材を表現していくシリーズで、今回は五月の花札「杜若(かきつばた)に八橋」をテーマにしている。

オーストラリアンピルスナーと梅の組み合わせ

今回のビールは、オーストラリアンピルスナーに梅を合わせた構成。ダブルデコクションで引き出した麦芽由来の奥行きに、豪州産のSuper PrideとMelbaホップがもたらす軽やかな苦味と柑橘感が重なる。そこへ梅の爽やかな酸味が加わることで、クリーンでドライな飲み口にまとまっている。

スタイルの骨格はしっかりしつつ、香りや後味は重たくしすぎない設計だ。春の穏やかな季節に合わせて楽しみたい、バランス重視の仕上がりと言える。

二兎醸造らしい土地と原料の接続

二兎醸造は、オーストラリアとニュージーランドのホップを積極的に取り入れながら、近江八幡産の小麦や国産の山椒、柚子、金柑など、地域性のある素材も柔軟に活用してきたブルワリーだ。ヨーロッパの伝統と、オーストラリアやニュージーランドの新しい醸造文化の両方に影響を受けた姿勢は、今回のピルスナーにも通じている。

花札シリーズは、その土地の季節感をビールに落とし込む試みとしても興味深い。ラベルの遊び心だけでなく、原料の選び方や味わいの設計まで含めて、二兎醸造らしい発想が見える一本だ。

価格は360ml缶で688円6本セットで4,128円。シリーズの流れを追っている人はもちろん、梅を使ったライトでドライなビールを探している人にも目に留まりそうだ。