鳥取県岩美町のクラフトビール醸造所兼ゲストハウス、TEN FORWARDがInstagramで発信したのは、日本海の春らしさをそのまま皿とグラスに落とし込んだ一例だった。

投稿で紹介された料理は、生ホタルイカを塩茹でし、目玉・嘴・軟骨を丁寧に除去したうえで、自家製の柿酢と天日塩で仕上げたマリネ。副菜として春菊、らっきょう、柚子皮のマリネを添え、香りと酸味の層を重ねている。ここに合わせるビールとして挙げられたのが「白兎エール花御所柿ホワイト」だ。

同投稿では、ホタルイカの肝の旨みと甘みに対し、柿由来のやさしいニュアンスと小麦のまろやかさが寄り添う構成を説明。単に“地元食材を使った”という話にとどまらず、味の重なり方まで言語化している点が印象的だ。さらに、生ホタルイカと白兎エールは「道の駅きなんせ岩美」で購入可能とも案内しており、家庭で再現しやすい導線も示した。

TEN FORWARDは岩美町浦富に拠点を置き、IWAMI BLUE BEERを展開。鳥取県の紹介情報でも、同ブルワリーは「食中酒」をテーマに、料理の味わいを引き立てる醸造を掲げる。2023年のオープン以降、定番4種と季節限定4種を軸に、海と山の食材が豊富な土地ならではの飲用シーンを提案してきた。

今回の投稿は、その方針を春の魚介で具体化した内容と言える。旬のホタルイカと白兎エールの組み合わせは、岩美の季節感を自宅でも体験できる、実践的なローカルペアリング提案だ。