価格訴求と導入支援をセットで提示

今回の発表で中核となるのは、1Lあたり398円(10Lで3,980円、税抜)という期間限定価格だ。対象は当初、鳥取県内の飲食店。樽容量は5L・10L・20Lの3規格が用意され、店舗規模や回転数に応じて選べる設計になっている。

加えて、サーバーなどの機器貸与、オリジナルジョッキやPOP・メニューなどの販促支援、導入後のフォロー体制も無償提供するとしており、単なる値引きではなく、運用面まで含めた業務店向け提案である点が特徴だ。

ビールの中身は「副原料なし」のラガー

松井酒造の説明では、「MATSUI TOTTORI BEER」は副原料を使わず、麦芽・ホップ・水のみで仕込む本格ラガー。価格競争力を前面に出しつつ、品質面では“食中で飲み続けやすい設計”を狙っている。

また、今後は瓶ビール(大・中・小)に加え、チューハイ樽やハイボール樽の展開も予定。飲食店側のドリンク構成を一社でまとめやすいラインナップを目指す方針がうかがえる。

倉吉の酒造基盤から、業務用市場へ

松井酒造は1910年設立。鳥取県倉吉市を本拠に、ウイスキーを含む総合酒類事業を展開してきた。企業情報ページでは、倉吉醸造所 ビール工場(第3工場)を倉吉市福庭町に置くことを明記している。

同社は、ウイスキー製造で培った品質管理ノウハウや新工場の生産能力をビール事業に転用し、安定供給と価格競争力を両立させる構え。原材料費や物流費の上昇が続くなか、業務用ビール市場でどこまで採用を広げられるかが次の焦点になりそうだ。

参考:
- https://matsuiwhisky.com/20260123press/
- https://matsuiwhisky.com/company/corporate/
- https://matsuiwhisky.com/matsui-beer/