香川・高松市内町のブリューパブOHLOY STOREを運営するOHLOY Brewingから、ファーストバッチのセゾン「Tempest」が紹介された。スペックはABV 4.5%。ホップにはCitraとMerkurを使い、これまでの醸造でも親しまれてきた組み合わせを取り入れつつ、同じセゾン酵母で仕上げたという。

レシピはできるだけ変数を減らしたシンプルな構成。設備の状態やクセを確かめるテストバッチとして仕込まれたが、出来上がった液体は、レシピ以上にすっきりとしたまとまりを持ち、やさしい風味のなかに明るいキャラクターが立つ仕上がりになったとされる。店や醸造所の立ち上がり期にしか出せない、初期の温度感が伝わる内容だ。

名前の「Tempest」は、Testの文字にMind, People, Environmentの頭文字を重ねたもの。単なる試験醸造ではなく、人や環境を含めた周囲との関係を見据えた一杯として名付けられている。OHLOY STOREのようなブリューパブでこうした背景を持つビールに触れると、グラスの中身だけでなく、その先にある醸造の考え方まで見えてくる。

あわせて、OHLOY Brewingの最初のビールだった「Yoreh」の存在も押さえておきたい。今回のTempestは、その流れを受けた新しい一歩として位置づけられる。高松で自社醸造の個性を追いかけたい人には、チェックしておきたいリリースだ。