名取市の閖上にある「ゆりあげ麦酒醸造所」。ここの物語はちょっと壮絶なんだよ。
閖上って…東日本大震災で大きな被害を受けた場所だよね?
そう。元々は亘理町で「鳥の海ブルワリー」として1997年に始まったんだけど、2011年の津波で建物も設備も原料も全部流されて更地になった。代表の原勉さんは一度は廃業を考えたらしい。
それなのに続けたの…?
「またここのビールが飲みたい」っていうお客さんの声がたくさん届いて、待ってくれてる人がいるならって再起を決意したんだ。2012年に花巻の仮工場で醸造を再開して、2020年に閖上の新工場に移った。
9年もかかったんだ…。原さんってどういう人なの?
元は税理士事務所を経営してた人なんだけど、ドイツ旅行で小さな醸造所が個性あるビールを造ってる光景に惚れ込んで、宮城で始めたっていう異業種組。で、工場長の高橋さんがまたすごい経歴でさ。
え、どういうこと?
ダイナマイト会社、健康せんべい製造、バーテンダーを経て、銀河高原ビールで毎日6000リットル仕込む醸造責任者になった人。で、今ここで渾身の「ゆりあげホワイト」を造ってる。小麦にコリアンダーとオレンジピール、ヒューガルデン超えを目指してるんだって。
なにその波瀾万丈な人生!ヒューガルデン超え宣言もかっこいい!
実際にアジア・ビアカップで「いちご&紅花エール」と「りんごエール」が金賞を獲ってるからね。亘理町産イチゴに山形産紅花を合わせるとか、非加熱・無濾過で酵母を生かすとか、攻めてるんだよ。仙台駅限定の「仙臺驛政宗麦酒」はひとめぼれ使用のピルスナーとヴァイツェンの2種展開。
仙台駅で買えるの!? 次行ったとき絶対買う!
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