日本初の“スタジアム醸造”

長崎市の「長崎スタジアムシティ」内にある「THE STADIUM BREWS NAGASAKI」は、サッカースタジアムの中でビールを醸造する、日本初のブルワリーとして知られる。所在地は長崎市幸町7-1で、ピーススタジアムの2Fと3Fにブルワリーレストランとバーを構える。

1階の醸造エリアでは10台のタンクが稼働し、年間約9万リットルの醸造を予定。仕込んだビールは、施設内の2・3階でそのまま提供されるため、醸造所と飲食空間が地続きになっているのが大きな特徴だ。公式サイトでも、3Fバーは「出来立てをその場で味わうことができる」空間として案内されている。

長崎らしさを織り込んだラインアップ

醸造予定のビールは年間約100種類。定番のペールエールやインディアペールエールに加え、長崎の柑橘「ゆうこう」を使った「ヴィ・ビール」など、地域色のあるレシピも打ち出している。長崎の特産品を用いた変化球を交えながら、飲みやすさと個性の両方を狙う構成だ。

また、オリジナルクラフトビールだけでなく、国内外のクラフトビールも取り寄せる予定とされる。試合やイベントの日には、スタジアムの熱気とあわせて楽しめる一杯が並ぶ一方、日常使いの飲食店としても利用しやすい設計になっている。

観戦と日常をつなぐ場所

このブルワリーを展開するのは、長崎スタジアムシティを手がけるジャパネットグループの地域創生事業の流れの中にある取り組みだ。観戦時の特別な一杯だけでなく、スタジアムを日常的に訪れる理由をつくる施設としても機能している。

2Fはブルワリーレストラン、3Fはスポーツバーのような雰囲気で、いずれもクラフトビールに合わせた食事やつまみを楽しめる構成。サッカーのスタジアムを背景に、つくりたてのビールを味わうという体験は、長崎のクラフトビールシーンの中でも独自性が高い。