RIOT BEERは、世田谷の住宅街にあるブリューパブ。タップルームでは常時10種類以上の自社醸造ビールを提供しており、その時々の仕込みや仕上がりを楽しめるのが特徴だ。7月25日の公開タップリストでも、ラガー、ゴーゼ、セゾン、IPA、ESBと、スタイルの振れ幅がしっかり出ていた。

まず目を引くのは、`Riot Lager`。モルトの厚みを残しながらも、喉越しはクリスプで飲み進みやすい設計で、暑い季節の最初の一杯にも向いている。`Tomato Gose` は世田谷区喜多見の服部農園のトマトを使った一杯で、すっきりした酸味と果実感が前に出る。軽い食事と合わせても楽しみやすいタイプだ。

ホップ寄りの選択肢としては、フラッグシップIPAの `Salvation` がある。柑橘とベリーの香りに、しっかりした苦味とモルト感が重なる王道の一杯だ。`Round Midnights` は柑橘とトロピカルなホップフレーバーにセゾン酵母のスパイシーさが加わり、後味はきりっと乾く。さらに英国系の `Roxanne` も並び、ひとつの店で飲み比べの幅が取れる構成になっていた。

RIOT BEERは、派手な演出よりもビールそのものの個性で勝負する店だ。住宅街の落ち着いた空気の中で、ラガーから酸味系、IPAまでを行き来しながら飲むと、この店の持ち味がよく見えてくる。暑さの厳しい時季に、じっくりグラスを重ねたい日に向いた一軒だ。