宮崎ひでじビールは、第10回ものづくり日本大賞で優秀賞を受賞したと発表しました。今回の受賞テーマは、

> 「ブームでは終わらせない!農商工全てが循環したビール醸造と地域資源を生かした商品開発・地域循環型社会への取り組み」

というもの。全国から選ばれた37件の取り組みの一つとして評価された形です。

ひでじビール行縢(むかばき)醸造所は、宮崎県延岡市に拠点を置くクラフトブルワリー。祖母傾山国定公園・行縢山の麓という自然豊かな環境で、上質な天然水とフレッシュな自家培養酵母を使い、地域に根ざしたビールづくりを続けています。公式サイトでは「Think Global,Brew Local.」を掲げ、地方から世界を見据える姿勢を明確にしています。

同社の歩みは1996年6月、延岡市行縢町での醸造所設立にさかのぼります。2010年にはEBOを経て宮崎ひでじビール株式会社として再出発し、以後も宮崎県産ビール麦100%の「YAHAZU」や、世界的な評価を受けた「栗黒 KURI KURO Dark Chestnut Ale」など、地域素材を生かした商品開発を進めてきました。

受賞理由として示されたのは、単に良いビールをつくるだけでなく、農業・製造・地域経済をつなぐ循環の仕組みを育ててきた点です。ホップ栽培の取り組みや、地域資源を活用した商品づくりを積み重ねてきたことが、今回の評価につながったといえます。

地方の小規模ブルワリーが、ものづくりの全国表彰で優秀賞に選ばれた事実は、クラフトビールが「味わい」だけでなく、「土地と人の関係」を映す産業であることを示しています。ひでじビールの次の一杯には、延岡の風土と30年の蓄積がしっかりと詰まっています。