東京・三鷹市のOGA(オージーエー)BREWING COMPANYが、新作として「Envol(樽)」の商品情報を公開した。販売ページでは業者向けメニュー内の樽商品として掲載され、価格は0円表示。スタイルはアンバーセゾン、ABV 5.0%、IBU 14、容量350mlとなっている。

今回の「Envol」は、同ブルワリーが毎春に仕込む“卒業ビール”の2026年版。説明では、モルティな味わいを好むチームICUが「OGAのもう1つの定番になるビール」をテーマに醸造したとされる。レシピはマリスオッター、ウィート、ミュンヘン、カラヘルのモルト構成に、ホップはカスケード。麦の甘みとクリアな酸味という2つの軸を、ロースト香で包み込む設計が特徴だ。

味わいの方向性としては、ホップ由来の強い苦味で押すタイプではなく、会話のテンポに寄り添うように変化を楽しませるバランス型。アンバーセゾンという選択も、軽やかな飲み口とモルトの奥行きを両立させたい意図がうかがえる。

背景にあるのは、OGA BREWINGが掲げる「クラフトビールを初めて飲む人が驚き、好きになるビールを造る」という姿勢だ。三鷹の住宅街に拠点を置き、街の文脈や人のコミュニケーションを重視してきたブルワリーらしく、本作にも“飲む体験”を設計する思想が通っている。商品ページにショートショート「Retour(ルトゥール)」が添えられている点も、ストーリーと味を往復させる同社のスタイルをよく表している。

苦味を控えめにしたセゾンを探している人、モルト感を残しつつ重すぎない一杯を選びたい人にとって、「Envol(樽)」はチェックしておきたい新作だ。