奈良のクラフトブルワリー・奈良醸造が、トピック記事「もうひとつの『UNDERWATER』をリリースします」を公開し、シリーズの新作として「UNDERWATER:LUMINOUS」の存在を明らかにした。

もともとの「UNDERWATER」は、日本酒「風の森」で知られる油長酒造に関連する要素、つまり酵母と仕込み水を用いて醸造されるビール。吟醸香の豊かさを軸にした設計が特徴で、2026年版もすでに展開されている。

今回の投稿で興味深いのは、奈良醸造が「同じ素材を使いながら別角度の味を作る」ことに数年単位で取り組んできた点だ。着想源として挙げられているのは、甘みと酸が際立つ日本酒の表現。とくに、油長酒造の専用酒蔵「享保蔵」で醸される「水端(みずはな)」、その中でも「水端 1355」の甘酸っぱいキャラクターに影響を受けたと説明している。

ビールと清酒は製法が大きく異なるため、単純な置き換えはできない。だからこそ奈良醸造は、風の森由来の文脈を保ちつつ、ビールとして成立する味わいに落とし込むまで試行を続けた。その回答として示されたのが「UNDERWATER:LUMINOUS」という位置づけだ。

奈良醸造は奈良市に拠点を置き、地域性と異分野コラボレーションを継続的に掘り下げてきたブルワリー。今回の発表も、奈良の酒文化に根ざした題材をクラフトビールの言語で翻訳する、同ブルワリーらしいアプローチと言える。なお、投稿時点では具体的なテイスティング詳細は次回リリース投稿で案内予定とされており、香り・酸・甘みのバランスがどう着地するか、続報を待ちたい。