コースの入口に置く樽生

エレヴァージュ サード Elevage Ⅲは、冷蔵庫を改造してTAP(樽)のビールをおいしく出せるように整えている。樽、管、蛇口を24時間冷やし、さらにその日の温度や湿度、気圧に合わせて微調整することで、安定した状態でビールを提供しているという。

同店が樽生をコース料理の最初に置くのは、味の刺激が強すぎる飲み物を空腹時に入れないためだ。投稿では、いわゆるラガーではなく、小麦を使ったやさしいヴァイツェンを勧めており、食事の入り口として穏やかに食欲を引き出す考え方が示されている。

現在のラインアップは、八ヶ岳タッチダウンブリュワリー「ロックヴァイツェン」と、大山Gビール「ヴァイツェン」。どちらも強い苦味で押すタイプではなく、柔らかな口当たりと優しい酸味、麦の印象で料理へつなぐ一本だ。ビアパブでありながら、飲み物の役割を「料理を進めるための一杯」として捉えている点が、この店らしい。赤坂で食事と一緒にビールを楽しみたい人には、樽生の出し方そのものに店の姿勢が表れている投稿といえる。