新作概要


インクホーンブルーイングがリリースした「Gouldian」は、West Coast IPA(ABV 7.0%)。投稿によると、缶販売は来週以降の予定で、まずはドラフトを中心に楽しめる流れになりそうだ。

味わいの設計


レシピの核は、2025年収穫のCitra T-90Citra Cryoの大量使用。加えてCitra LUPOMAXCitra IncognitoIdaho 7を組み合わせ、グレープフルーツを思わせる柑橘感、熟しきる前のマンゴー、ほのかなライチ様のトロピカル感を立ち上げている。濁りを押し出す方向ではなく、投稿内でも「クリアなIPA」と説明されており、ホップアロマをシャープに届ける設計が読み取れる。

コラボ背景とイベント提供


このビールは、大阪の「Goul Goul」2周年を祝う文脈で仕込まれたもの。名称の「Goul」にもその意図が重ねられている。3月14日(土)・3月15日(日)の周年イベントでも提供予定とされ、現地での体験価値を含めたリリースになっている。

いつものインクホーンとの違い


投稿では、IncognitoやLUPOMAX、Cryoといった濃縮ホップの使い方を普段と少し変えた点にも言及。さらに、ベースモルトは通常使うドイツ産中心ではなく、このバッチでは北米産とイギリス産を採用したという。West Coast IPAらしい抜けのよさと輪郭を、原料の選択から組み立てた実験的ロットと言える。

東京・目白に拠点を置くインクホーンブルーイングは、ブルワリー兼タップルームとして地域に根ざしつつ、こうした設計違いのIPAを継続的に打ち出している。定番の延長ではなく、飲み手の記憶に残る“差分”を作るのがこのブルワリーの面白さだ。